彼女は店長

店長の横のイスを引き、座った。

「さっきまで田代さんがいて…料理長に謝ってくれたんだって?」

「…謝った、つーか…料理長とは、もう大丈夫だと思います」

「…ありがとう。さて…あ、その前に何か飲む?」

店内にはプレオープンを控え、すでにドリンクが運び込まれていた。

オレたちバイトは「味見」と称し、半ば店公認で盗み飲みしていた。

もちろん、酒も。

< 88 / 1,713 >

この作品をシェア

pagetop