遠距離恋愛。~HAPPYBIRTHDAY~
「え、さゆちゃんアレだけなの!?」
「何がだ?」
メールを送信し終わった紗雪は、ソファーの上で雑誌を読んでいる。
「え、だからさっきのメール!!すごい短文じゃん。彼氏可哀想じゃない?」
「そうか?」
あんな短文じゃぁ、ダメだろ…と思う瑞希。
「さゆちゃん、やっぱり…」
「勇太はあたしのメール、『紗雪ちゃんらしい!!』って目輝かして言うんだ。おかしいやつだよな。フフっ…。だからアレでいいんだ。」
紗雪は勇太に言われたことを思い出しながら幸せそうに笑った。