【短編】君のカケラ
「そ、それって」


涙を流しながら、ニコッと笑う空が答える。


「うん。お別れみたい」


苦笑いしかできない。
突き付けられる現実。


「突然すぎるだろ! まだ心の準備できてないしさ」


「ゴメン……」


光が遠くなっていく、もう、太陽のほとんどが山に隠れてしまった。


薄暗くなっていく部屋。
薄くなっていく空の姿。


日没まで、あと数分……。
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