好きになった人は吸血鬼でした・・・

いいや、でもまだわかんないよね・・・
これも何かの誘惑の手かもしれないし・・・

「おまえ、俺が本気で好きって言ってないとでも思ってるだろ」

なんで、考えてることがわかんのよ・・・

「(にこっ)考えてないよ」

「いーや、俺は人の心を見る能力があるんだぞ」

げっなに?その能力。
吸血鬼ってひとの血をすうだけじゃなかったの?

「あぁ。人によって能力は違うけども、何かしらの能力はある」

また読まれた・・・

「吸血鬼に血をすわれると、その人も吸血鬼になるんじゃないの?」

「それは先祖だけであって、俺は遠い親戚みたいなもんだから血をすうだけじゃならない」

じゃあ、結婚しても吸血鬼になるわけじゃないんだ・・・
って、私何考えてんの?

「でも・・・」

でも!?

「結婚すれば儀式をしておまえを吸血鬼にする」

「なななっ何言ってんの?///あんたと結婚しないし///」

「子孫を作らないわけにはいかないからな」

聞いてないし・・・

「だから・・・「結婚しないなんてことじゃないだろうな?」

は?しないし。

「おれに惚れさせるって言ったじゃないか」

「惚れるわけないでしょ!この自意識過剰男が!」

ついでに、ナルシスト男が・・・

「私はいつでもあんたを消せるんだからね!」

「フンッ消してみろ」

こいつの、余裕があるみたいなこの笑いが嫌い・・・
絶対好きになんないし!
誰があんなやつを・・・



< 5 / 7 >

この作品をシェア

pagetop