【完結】ヒミツのヤンキー姫に恋愛中!?
19 〜友達だったふたりの再会〜
関西弁女はそう言って机に突っ伏した。
「……兄ちゃんから卒業するためにも、これ以上は兄ちゃんにも心配かけられん」
アイツはほんとに兄ちゃん思いなんだと、改めて実感した。
「おい。どこ行くんだよ」
4時間目が終わってすぐに、関西弁女はカバンを持って席を立った。
「……帰るんや。今日はひとと会う約束してるんや」
「そうか。気をつけて行けよ」
「……ああ。じゃあな」
関西弁女はそのまま帰って行った。
ひとと会う約束か……。
一体誰に会うんだろう。
……なんて気にしてる自分がバカバカしく感じる。