【完結】ヒミツのヤンキー姫に恋愛中!?
でも突然いなくなったら、オレもきっと悲しみよりも驚きのほうが強いのかもな。
でもその時まで同じ空間にいた家族が突然いなくなったらなんて、あんまり想像したくねぇな……。
「……せやろ。あたしだって一度もなかったわ。……兄ちゃんを失うなんてコト、全然考えてなかったんやからな」
「悲しくなかったのか??」
「……もちろん悲しかったわ。でもそれよりも、兄ちゃんが目の前にいないってコトのほうが信じられへんかったわ」
「お前は兄ちゃんのコト、ほんとに好きだったんだな」
「……そうや。大好きだったわ。だって兄ちゃんは、世界一優しかったからなぁ」
「そうか」