江戸ッ子娘が、貴方を刀で斬る!!
「おとっつぁぁん!!!!!!!!!!」
うちは、米俵を投げ捨てて、おとっつぁんに駆け寄る。
お舟がしわくちゃになった顔で、おとっつぁんを見つめとる。
そう
おとっつぁんが息をしていなかったのだ。
うちは、泣いた。
今までにないほど泣いた。
泣いて泣いて…
とにかく泣くことしか、出来なかった。
「おとっつぁん…なんで?」
「お…おとっつぁぁぁん!!!!!!」
「いやや。おとっつぁんが、居なくなったら…!!うち、もう何も出来ひん。」
「お琴ねーちゃん…おとっつぁん…。おとっつぁん……!!」
お舟が目にいっぱい涙を浮かばせている。
涙を出すのを、必死に我慢しているようだった。
「うぅ……。」
「おとっつぁん…。」
この日が、うちの人生が大きく変わった日でもあった。