農園の食卓

だが多分、彼女の基本部分は法整備がされる前のシロモノだ。

「いつも定期点検は、町のお医者さんに頼むとですよ、じゃけどこの、遠くをずっと眺めちょるのだけは、どうしても原因がわからんのですわ」

「とりあえず、一通りの検査をしてみます、異常がなければ、その後の処理は所有者の判断ということになります」

「ソレなんですがね、どうでしょうこの?ここに埋めてやるっていうのはどうにか出来ませんかんの?」

「その件ですが、以前ご相談を受けた通り、ロ・廃棄法。いえ、失礼。ロボットを埋葬するためのガイドラインに定められてますように」

「わかったとりますわぁ~、でもね。もう家族みたいなもんなんですわぁ~」

「お察しします、ですがそういった事のためのガイドラインでもあるんです」

「わかっとりますわぁ~わかっとりますよ、ミィ~ちゃんはわしのひいじいちゃんが往還船からここにたどり着いた時から一緒に働いてくれた家族でね」




農園主の何気ないその一言が




僕を震えさせた。

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