ゼロからのスタート


「そんなことより
あんたまだ自分の姿
見てないじゃん
全身鏡、そこにあるから」

緊張するな

鏡の前に立って
自分でも驚いた

「これが…わたし?」

「可愛いでしょ」

可愛いかは別として

「留実!!
わたし、地味じゃない
普通になれた!!」

そういっておもいっきり抱きつく
「ありがとう留実!!
大好き☆これで白井くんも…」

口が滑ってしまった
そういえば光己君もいたんだっけ
「白井?」

顔をしかめて
わたしの方を見ていた

「あ、やばい」

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