Angel Heart
1章:哀愁的な。


「はぁ…」

…今日もお兄さんはかっこいいな…。


ため息を付きながら、窓から外を歩いてる“お兄さん”を眺める。

その“お兄さん”は私と同じマンションの下の階の人。

年齢も名前も分からない。

でも年上なのは確実かな。
私はまだ高2。
お兄さんはホストみたいな感じだから高2ではないだろうなって思っただけだけど。



実際、私には彼氏がいるんだけど何故か話したこともないお兄さんに夢中だった。

もう高2にもなるのに、夢見てる私はさすがに自分でも笑えてくる。

友達にすら言ってない憧れの人。

それがお兄さんだった。


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