Angel Heart



「莉緒ー」

「あ、琢ちゃん来たんだ」

「うん。時間あいたから」


そう言いながら琢はそそくさ家に入り私を求めてくる。
それを私は受けとめる。


一通りことが終わると

「じゃあ帰るわ」


…ヤりたかっただけかよ。

最初は好きあっていたのに、今では私は性欲の捌け口になりつつある。

…私も琢への気持ちは多分ないんだけど。



「下まで送ってくよ」

こんなとこだけ出来た奥さんみたいにしてしまう。


エレベーターでも私達は基本無言でバイバイ、だけを言った。



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