好きと言えない。―悪魔と恋―【完】
「ひまわり?」



「あ…私、ステーキが食べたい」



「オッケー」



枝玲奈は顔馴染みらしい店員さんに注文をすると、私を見た。



「何かあったー?一瞬、顔色が曇ったけど」



友人で。

観察力のある枝玲奈らしい。

バレて当たり前だ。



「胸騒ぎがしただけ」



「なら良いけどね」



私は場を盛り上げる為、遥斗さんから貰った歩斗の横顔の写メを見せながら、“彼氏が出来ました宣言”をした。

専門時代、周りのみんながしてた事を、今になって出来るとは。



「イケメンじゃん!!ひまわりにピッタリ」



…そうかな?

私にはランクが高い人だよ。

悪魔だけど。(笑)
< 105 / 201 >

この作品をシェア

pagetop