好きと言えない。―悪魔と恋―【完】
「どんな人?」



「意地悪な悪魔」



「何よソレ!(笑)
でも、ひまわりも勝ち組か」



「枝玲奈もでしょ?」



「まぁね。まさかヤツとこんなに続くとは、考えてもなっかたけど」



「ノロケにしか聞こえませーん」



枝玲奈の彼氏は、9歳も年上の人で、かなり大人な人。

優しくて、誰にでも誠実なんだ。



「何、言っちゃってくれてんの?
ノロケじゃないわよ!」



何でもない会話で盛り上がれる。

気楽で良い。

私は枝玲奈が注文してくれたシャンパンを呑みながら外を見た。

…まだ、残業してるのかな?

楽しい時間でも、歩斗を思い出してしまった。
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