好きと言えない。―悪魔と恋―【完】
運ばれたランチ、オムライスとカボチャの冷製スープを飲みながら、頭にお兄ちゃんと武井さんの顔を浮かばせた。
エスパーなんて、存在しないんだ。
絶対、売買したに違いない。
「葛西さん、家族は?」
「剥げた父親と、デブな母親。
26歳になる優しい兄と、馬鹿な23歳の兄が居ます」
「ご両親、昔は美形だったでしょ?葛西さん可愛いし!
それに、26歳になるお兄さんは歩斗と同い年。下のお兄さんは私の旦那と同い年。
私たち、長い付き合いが出来そうね!」
“歩斗と同い年”…?
伊吹ーイブキーお兄ちゃん、美容師なんだけど…。
エスパーなんて、存在しないんだ。
絶対、売買したに違いない。
「葛西さん、家族は?」
「剥げた父親と、デブな母親。
26歳になる優しい兄と、馬鹿な23歳の兄が居ます」
「ご両親、昔は美形だったでしょ?葛西さん可愛いし!
それに、26歳になるお兄さんは歩斗と同い年。下のお兄さんは私の旦那と同い年。
私たち、長い付き合いが出来そうね!」
“歩斗と同い年”…?
伊吹ーイブキーお兄ちゃん、美容師なんだけど…。