好きと言えない。―悪魔と恋―【完】
「熱はどうなの?」



「37℃から38℃かな」



「腹痛は?」



「続いてる。んー…でもこれは、生理の前兆だと思う」



買い物の前に、近所の内科へと行く事に。

中学時代にしか来てなかった為、初診扱いになり、問診票を書かされた。

風邪なのに、生理はいつ来たかとか、質問は答えづらいモノもある。

しかも親の隣で。

コソコソと書き、受付に出すと、空いてたせいか、すぐに呼ばれた。



「風邪と、腹痛ね。風邪は誰かに遷された?」



「いや…誰も引いてなかったと思います」



先生は「胃腸風邪かな…」と、漏らすも、雨に濡れた事を話せば、首を傾げた。
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