好きと言えない。―悪魔と恋―【完】
「時間はありますか?」
「はい…」
「じゃあちょっと、尿検査しましょうか」
「はぁ…」
何か重病な気がして来た。
不安でいっぱいになる私に、先生は「念の為だから大丈夫ですよ」と、笑って紙コップを差し出して来た。
…“大丈夫”って;;
まぁ、大学病院に回されず、採血もしないなら、そこまで重病な気もしないけど…。
「何。もう終わったの?」
ロビーに待つ母親が、声を掛けて来た。
私は「尿検査」とだけ答えて、トイレへと行く。
はっきり“生理の前兆”だと言えば良かった。
男の先生だからって、恥ずかしがるのが間違いだった。
「はい…」
「じゃあちょっと、尿検査しましょうか」
「はぁ…」
何か重病な気がして来た。
不安でいっぱいになる私に、先生は「念の為だから大丈夫ですよ」と、笑って紙コップを差し出して来た。
…“大丈夫”って;;
まぁ、大学病院に回されず、採血もしないなら、そこまで重病な気もしないけど…。
「何。もう終わったの?」
ロビーに待つ母親が、声を掛けて来た。
私は「尿検査」とだけ答えて、トイレへと行く。
はっきり“生理の前兆”だと言えば良かった。
男の先生だからって、恥ずかしがるのが間違いだった。