好きと言えない。―悪魔と恋―【完】
「あのな。俺は伊吹と柊の企みに協力しただけ。なのに何で俺が拗ねられてんだよ」



「確かにそうですけど。でも、いつの間に会ったんですか…」



2人とも、私と同じ実家住まいなのに。

知らない間に。



「週1で通う俺に気付かないお前はすげぇよ」



「……」



…いつの間にそんなっ!!;;

口をあんぐりと開けた私に、武井さんは「さすが引きこもり」と、去って行ってしまった。

引きこもってた記憶はない。

ただ、私の部屋はお兄ちゃんたちの部屋の並びにあるから、友達が来たら出ないようにしてただけ。
< 14 / 201 >

この作品をシェア

pagetop