好きと言えない。―悪魔と恋―【完】
お昼ご飯を目当てに、下へたった今、来た事が判明。



「枝玲奈も食べて行けば?」



「良いの?」



「もちろん!今更、遠慮し合う中でもないでしょ」



「間違いない!」



1階へ降ると、歩斗がコートを脱いで居た。



「歩斗、枝玲奈だよ」



「はじめまして、ひまわりの親友です」



「はじめまして、武井歩斗です」



歩斗は挨拶を済ませると、炬燵に入り、柊さんに口止めの説得を始めた。



「俺、素直だからなー」



「素直?それは違う。貴方は口が軽いんですよ」



「何で敬語;;」



お兄ちゃんは苦笑しながら私を見た。

歩斗が頷くと、お母さんがカセットコンロを持って来た。
< 177 / 201 >

この作品をシェア

pagetop