好きと言えない。―悪魔と恋―【完】
「お昼から鍋?」



「すき焼き+うどん」



「そうなんだ」



…シメシメ(笑)

このまま、夜ご飯まで頂いてしまおう。

私はお母さんが持って来たすき焼き鍋に牛脂を広げ、お肉を焼いて、割りしたを作る。



「ひまわりが料理してる姿、初めて見た。家庭科の授業、あんた男子に作らせてたよね?」



「また余計な事を;;」



私には良い過去はないのだろうか。

みんなして、恥ずかしい事はがりを言うんだから。



「もっと良い思い出を話してくれない?」



「修学旅行で、クラスメイトにメイクをして、担任に呼び出されたとか?」



…あー、ダメだ;;

私には、自慢になる思い出はないらしい。
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