好きと言えない。―悪魔と恋―【完】
「そういやあいつ、大阪に飛ばした」



「いつの間に;;」



平然と言う歩斗。

やる事が凄い。

でも、もう会わない確率が高いだろうし、良いんだけど。



「ひまわりも、平気よね。妊娠した位だし」



この母親。

一番、変態かも知れない。

どうしてオブラートに包まない。

嘘でも“コウノトリさんが運んで来た”と言って欲しい。

歩斗は噎せながら、お母さんから目を逸らした。

…申し訳ない。

この変態おデブさんと家族にさせて。

取り返しはつかないけど、慣れて下さい。



「柊、肉」



「あいよ!」



こいつ、反省したんですか?




< 183 / 201 >

この作品をシェア

pagetop