好きと言えない。―悪魔と恋―【完】
―――食事を終えると、夕方からデートを控えた枝玲奈が帰る事に。
車で来てた為、家の前まで歩斗と見送る。
「気を付けてね」
「また来てな」
「はい!ひまわり、冷えるから早く入りな」
「うん。でも上着も着たし大丈夫だよ」
枝玲奈は窓から手を出し、振りながら去って行く。
ちょっと名残惜しい中、歩斗の手を握り、散歩に誘った。
通学路や、よく行った駄菓子屋さん。
お兄ちゃんたちとよく遊んだ公園。
「休憩しよ?」
「あぁ」
ベンチに座り、少し疲れた体を癒す。
日射しの暖かさを感じ、眠くなって来る。