好きと言えない。―悪魔と恋―【完】
「眠いのか?」



「うん…」



歩斗の肩に凭れると、2匹の猫が、目の前に現れた。

仲良く戯れる姿は、カップルや兄弟にも見える。

微笑ましい、姿。



「後3週間かぁ…」



名前も考えてないし、エコーじゃまだ鮮明に顔は見れないけど。

毎朝、気持ちがママになって行く。

寝る前に、妄想もしてしまうんだ。

歩斗と赤ちゃんと私の3人で、公園に来たり。

ご飯を食べる姿。

将来、反抗期になったらどうしようとか、今から考えてしまう。



「俺に似ると良いな」



「性格は、私だよね」



どちらも親馬鹿。

子供の話だと、クールな歩斗ですら笑顔になる。
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