好きと言えない。―悪魔と恋―【完】
「ひまわり?ちょっと、何でここに!」



お手洗いから戻って来たお母さんに支えられ、ベッドへ横になる為に、支えて貰う。



「歩斗に…歩斗に会いたい…」



離されてるわけでもないのに、離されてる気分。

呆気なく「無理は言わない」と怒られた。



「頑張りなさいね」



「代わって!!;;」



「うん。無理だわ」



この人は、生粋の肝っ玉母ちゃんだ。

強くて、初めてこんなお母さんになりたいと思った。

お母さんの子供で良かった。



「お母さん…」



「なぁに?」



「ありがとう…産んでくれて…」



絶対この先、言う事はない。
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