好きと言えない。―悪魔と恋―【完】
「紀香さん…;;」



「んぇ…??;;」



もう、心も体も痛い。

いつの間に、妊娠してたの!



「あ゛ー…歩斗っ;;」



「ん?」



「い、いつ…にに妊娠させたの…っ!!;;」



痛みが怒りと張り合い、思わず歩斗の胸倉を掴んだ。

…ただじゃおかないから!!;;



「お前は馬鹿か!俺の子なわけあるか!」



「もぉ痛い゛ー…」



「余計な詮索せず産め!」



…な、何をぉ!!;;

後で覚えてなさいよ!;;



「武井さんの血圧が上がってます!」



「あ、本人の所為です」



何をしゃーしゃーと。

私は歩斗を睨みながら、深呼吸。
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