好きと言えない。―悪魔と恋―【完】
けど、グダグダを言っても仕方ない為、私は社員証の入ったネックストラップを首から下げて、中に入った。

前にオリエンテーションもあり、配属先がどこにあるかはわかってる。

同期は50人。

私と同じ部になったのは、専門学校が違い、全く知らない男。

名前すら知らず、初出勤の日を迎えた。

5機あるエレベーターも、社員総数1000人近くも居れば、少し狭い。



「おはようございます」



窮屈なエレベーターからも抜け出して、私は先輩方に頭を下げて、人事部2課に入った。

中もガラスで区切られてて、他の部課の人と目が合いそうだ。
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