好きと言えない。―悪魔と恋―【完】
「遥斗…君。嵯峨さんのいもーとさんの彼氏でして。その嫉妬深いから、一緒に居るのがバレたら大変なんですよ!;;」



「なら、この襖を締めるか。
帰りは時間差で出れば良いんだろ?」



「はい…;;」



…頭が良過ぎるよ課長;;

手を引っ込め、席を移動する課長たちを見てため息。

正面に座るお兄ちゃん2人と遥斗さん。

私は遥斗さんに頭をペコッと下げて、武井さんを見た。



「嵯峨さん…月さんて名前ですか?」



「美月で、何か遥斗は月ちゃん。“嵯峨月”って、名前が変だろ」



名前に変なんてなくない?

失礼なんだから。
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