好きと言えない。―悪魔と恋―【完】
悪魔の不在
「葛西…12部コピーしてくれるかな?;;」
「はーい…」
生気を失って3日。
歩斗が出張になって3日。
…つまんない。
寂しさより、退屈さが募る。
後4日は続く。
1週間も出張なんてイジメ!
私も連れてってくれれば良かったのに。
コピーを終え、クリップで纏めてから課長に渡した。
「外回り、1人で大丈夫?;;」
嵯峨さんが、心配そうに私を見る。
昨日までは、嵯峨さんと回ってたけど、今日は一軒だから、1人で行くと告げていた。
その為に、親のワゴンRも借りて来た。