好きと言えない。―悪魔と恋―【完】
ナビをセットし、案内を頼りに向かった。



「おはようございます。本社の葛西ですが」



「少々、お待ち下さい」



しばらくして、店長の木賀ーキガーさんの登場。

名刺交換と、歩斗は出張で来ない事を告げた。

店内の確認や、スタッフの働きぶりを見て回る。

前に嵯峨さんがオススメしてたし、アンケートでも良成績を収めてるだけあって、非の打ち所がない。



「ここは良いお店ですね。木目調のスタイリングで、椅子なども派手なカラーじゃないから落ち着けます」



「白鳥社長が直々にデザインしたお店らしいので」



木賀さんはここで働けてる事が、本当に嬉しそうで、こういう人ほど、店舗の管理者に向いてると感じた。
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