好きと言えない。―悪魔と恋―【完】
でも、さすが悪魔2号。

耳元で「ちゃんとしないと、シメるよ」と言われた。

兄弟、そっくりじゃん!!

解放された私は、スーツのシワを伸ばして、案内された席に座った。



「葛西さん、どんなパーマにしますか?」



「外巻きで…緩く」



歩斗と初めて会った日に、コテでセットしたヘアー。

デジタルパーマでは再現は難しいだろうけど、ワックスやクリームで調整すれば良い。

私は2時間、遥斗さんと嵯峨さんを待たせる選択した事を後悔。

セミロングにする位なら、いくらでもデザインはあったのに。




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