好きと言えない。―悪魔と恋―【完】
「ただいま」



「お、おかえり;;」



苦笑いしか出来ない。

父親は「呑むか?」と、歩斗に慣れたように話し掛けてる。



「お父さん!あっ君ね、ひまわりと付き合ってるのよ!」



まさかの母親による告白。

父親は仕返しとばかりに、「この娘で良いのか?数学が最高5点だぞ?」と言い出す。

犯人はここに居たのか!

…ムカつく!!



「数学の点数が悪くても、美容師とネイリストの資格は取れたっての!!」



「髪の毛や爪を切るのに、因数分解はしないからな」



「因数分解と一緒にしないっ!!」



このハゲ。

脳みそがツルツルなんじゃない?
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