好きと言えない。―悪魔と恋―【完】
…何してくれちゃってんの?

悪魔さん。



「私より凄い事してんじゃないのさっ!!」



「落ち着け!落ち着いてくれ!」



「チャラチャラしてたわけ?
あ゛ー、泣いて損したっ!!」



目の前にあった焼酎を、私は気付かずに瓶のままらっぱ飲みしてしまった。

歩斗の制止なんて気にしない。



「ぷはぁーっ!ありゅとのばぁかーっ」



ヘナヘナと歩斗の腕に凭れ、寝る体勢を作る。



「浮気ちたっ、らめ!(浮気しちゃダメ!)」



「してねぇー…;;」



私はまたも、酔い潰れた。




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