あい*こい
礼生side
走り去った日和を追うこともできなかった週末明けの月曜日。
俺の隣は空席だった。
昨日、ずっと隣で笑っていた日和が、今日、学校を休んだからだ。
走り去る瞬間に、少しだけ見えた日和の涙。
ずっと柔らかく微笑んでいた日和は、今も泣いているのだろうか。
『あたし、礼生くんのことが好きなんだもん…っ!』
『早く、あたしのこともっと嫌いになって…』
日和が、俺を好き…?
だから、俺は日和を嫌いになるのか…?
……なれるのか?