あい*こい
日和side
はぁー…、と溜め息をついた。
誰もいない、小さな公園。
あたしはみっちゃんを待っていた。
こういう公園のベンチに座っていると、昨日のこととか、礼生くんのこととか思い出しちゃって。
また泣いちゃいそうで、あぶない。
昨日の夜に、当然のようにみっちゃんから電話があった。
『で、どうだったのよ?』
って聞かれたから、笑ってごまかして、
『もういいの』
って応えた。
結局、何も聞かないでいてくれて、優しい親友だ。