あい*こい
止まった、って…。
あれ、…キス…した?
えーと…、好きって、言った?
「ふ……ふ…っ…」
なんだ、これ。
夢、なのかな…?
「日和?」
「ふ…っ…、ふぇー…っ!」
だって、礼生くんが…。
こんなに近くにいて、こんなに…。
「ははっ!泣くなって」
笑ってるなんて…。
「いつも隣で笑ってる日和が一番好きだから」
そう言った礼生くんは、あたしを抱き寄せ、ぎゅっと包んだ。
「俺の隣でずっと笑ってて」
あたしは礼生くんの腕の中で、何度も頷いた。