青春途上中〈3〉
向こうでは伊崎と伊藤が睨み合っている。

松橋と言えば、忍と真山で麻雀を興じていた。

松橋は、この状況に無視を決め込んだのが見てとれる。

「俺、携帯持ってねぇぞ」

紫煙を吐き出して口を開いた。

「は?持ってたじゃねぇか」

めんどくさそうに携帯を取り出したと思いきやバキッ!と携帯をぶっ潰した。

ありえない力に周りの人間は篠原に視線を向ける。






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