青春途上中〈3〉
祥太と忍からの罵声も無視して自分の吸っている煙草を松橋に渡す。

「てめぇの煙草は嫌いだからいらねぇ」

伊崎の手を振り払った。

「ぎゃははは!お前自体嫌いだってよ!」

「吊し上げるぞ!腹黒!」

ギャアギャア騒いでいる隣で真山は、ポツリと呟いた。

「腹減ったー…」

「おい、やめろ。真山が腹減ってるって言ってから行くぞ」





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