青春途上中〈３〉

「…お、かえり」

「おう」

何で、そんな驚いた顔してんだ。俺が帰ってきたらヤバいものでもあんのか。

「また出掛けんのか？」

「出掛けねぇよ」

俺と目を合わそうとしない。
それ以上に狭い空間で二人になる事を避けているように見える。

「…ご飯の用意してねぇんだ。どっか外で食って来い」

「あるものでいい。
いつもなら勿体ねぇって言うだろ」