青春途上中〈3〉
「あの腹黒に、お前が俺の事で傷付いているって聞いた」

煙草に火を点けながら松橋の行動を見る。

俺の言葉に一瞬、動かなくなったが、また何も無かったかのようにキッチンの方に姿を消そうとする。

「おい、逃げんな」

「逃げてねぇ。
祥太の冗談に本気にしてんじゃねぇ…って、お前どうしたその頬」

やっと俺の顔見たな。






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