青春途上中〈3〉
くわえていた煙草を口から離し灰を落とした。

「伊崎か?」

「ちがっ!!雑誌に書いてたから聞いただけだ」

さらに赤くなった松橋を篠原は口の端を釣り上げた。

「そう言う松橋は、何処まで許せんだ?」

唇を震わせながら悲しい笑顔を向ける。

「私は…どれだけ遊んでもいいから最後には帰ってきてくれたら…それでいい…」

スカートの裾を握りしめた。








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