青春途上中〈3〉
篠原は祥太と向かい合わせに座り両手を広げた。

篠原は俺の我が侭に文句1つ言わずに受け入れてくれるよね。

ぎゅうとなるぐらいに篠原を抱きしめる。

「何かねー、皆が何処かに行っちゃうなぁーって思うと寂しくなっちゃった」

「そか」

「うん。バカ犬が松橋を盗っていったのが嫌ってのもある」

「それは、俺もだな」

撫で撫でと子供のようにあやすような。
やっぱり篠原は落ち着く。




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