青春途上中〈3〉
喉が潤ったと思いきや、自分の家の扉が開く音が聞こえる。

「起きたか」

「てめぇ…おい!ズタボロじゃねぇか」

自分の体もズタボロだが、頭から血出てるし伊崎本人は気にせずにソファーに座った。

「タオル持ってくるから待ってろ」

「……………」

濡れたタオルに消毒液に伊崎の元に戻る。

「どうした?」

妙に静かな伊崎に言葉をかける。




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