青春途上中〈3〉
あいつの溜まり場に行けば、女みたいに机1つを囲んで喋ってやがる。

「おい、ブス」

「……うぜぇ」

「ヒモ犬、今は松橋貸さないよー」

松橋の前に袋が置かれた。

伊崎は何も言わないし松橋は急に出てきた袋に怪しい目で見つめている。

「何の嫌がらせを思い付いたんだ?」

珍しい伊崎からの代物に怯えきっている。
駄犬って、どんだけ信用されてないんだよ。




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