青春途上中〈3〉
恐る恐る、袋から取り出してみると丸い缶が出てきた。

「…ジャスミン茶?」

予想外の代物に松橋は伊崎を見遣る。

「花を探したが無かった」

「え?いや…、は?何で急に?」

まさかのプレゼントに頭が追いついていない様子だ。

まさか、俺の一言で伊崎が動くとは思わなかった。
ちょっと笑える。

「何で、ジャスミン茶なんっすか?」






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