青春途上中〈3〉
※祥太と篠原※

忍達が帰ってソファーに座っている篠原と向かい合わせに座っている俺の二人。

「まさか本にまで悪口言われるとは思わなかった」

「たかが本だろ」

そんな事言いながら珍しく俺が持ってきた誕生日花の本読んでんじゃん。

いつも活字なんて読まないくせに。

「篠原は¨悲しい思い出¨ってあったね」

「んな事、書いてたか?
俺には、悲しい思い出なんてねぇけどな」





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