青春途上中〈3〉
酒で酔わして酔わして、バカ犬の何処に惚れたのか聞き出そうと今日の飲み会が開かれた。

「確かに。
このチンカス粗チン野郎の何処がいいのか聞いたこと無かったっすね」

「おい、後輩のくせに、いい度胸してんじゃねぇか」

「伊崎も落ち着けって!」

伊崎の隣で大人しく聞いていた久しぶりの栗山が間に入った。

「でも腹黒にしては良いこと思いつくじゃねぇか」

唇を歪ませて笑った。





< 92 / 102 >

この作品をシェア

pagetop