青春途上中〈3〉
「うん。洗濯畳んでくれるし、たまに美味しい食べ物買ってくれるよ」

「へぇー。すっごい優しい」

満面な笑顔を松橋に向けながら祥太の中では、伊崎をどうしてやろうかと腸煮え繰りかえっていた。

「あと伊崎の綺麗な金色の髪が好き」

手を合わせて唇を隠して¨ふふふ¨と笑っている。
ここにいない伊崎の事を思い出しているのだろうか。

「他の人の金髪はダメなの?」

「ダメ!伊崎しかダメなの」






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