ありえなくない恋。
それを聞かれた瞬間、
待ってました!っと言わんばかりに
直ぐ様、凛子の方に振り向いた。
『あ、あのね!これ!これ!この本!』
っと言い、自慢げに1冊の漫画を
凛子の机に叩きつけた。
『うん…瑞穂…分かったから、近い。顔が近い。そして、鼻息が荒い。』
ぬおおーっと!
ま、マジか!マジだ!
凛子の顔があたしの鼻の3センチ前にあった。
『え、えへっ☆』
首を傾げ頭に左手で作ったグーを
付けて可愛らしく言ってみた。
凛子はニッコリと、
『うん。気持ち悪い。で、へ〜アンタ、高2にもなって小学生が読むもの読んでるの。』
なっ…なんだ!
その明らか、バカにしたような笑みは!
い、いや?バカにしたのか…
っと!それよりも!!!