ありえなくない恋。

それを聞かれた瞬間、
待ってました!っと言わんばかりに
直ぐ様、凛子の方に振り向いた。

『あ、あのね!これ!これ!この本!』

っと言い、自慢げに1冊の漫画を
凛子の机に叩きつけた。

『うん…瑞穂…分かったから、近い。顔が近い。そして、鼻息が荒い。』

ぬおおーっと!
ま、マジか!マジだ!

凛子の顔があたしの鼻の3センチ前にあった。

『え、えへっ☆』

首を傾げ頭に左手で作ったグーを
付けて可愛らしく言ってみた。

凛子はニッコリと、
『うん。気持ち悪い。で、へ〜アンタ、高2にもなって小学生が読むもの読んでるの。』

なっ…なんだ!
その明らか、バカにしたような笑みは!
い、いや?バカにしたのか…
っと!それよりも!!!
< 3 / 6 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop