あたしは今日も生きている
“あれ”
とはお母さんの部屋のことだ。
入ったら絶対にダメ!!
ここには、たくさんの想い出があるんだから!
よそ者のアイツに捨てる権利なんてない!!
「なんで、あなたがここにいるわけ?
学校は?」
「行くわけないじゃん!」
「…っアンタね、誰のおかげであそこに通えてると思ってんの?」
「誰も通いたいなんて言ってない!」
アイツは自分の地位のために、あたしをあそこに通わせてる。
愛情なんて言葉はない。
すべては自分のためなんだから。
そう言うとアイツは血が上っているかのように、あたしを押しのけた。