あたしは今日も生きている
気がつけば、あたしは正也のアパートの前まで着ていた。
正也に強く抱き締めてほしかった。
ただ強く。
「まさ、や…」
「どうした?
ヤリにきたのか?」
ベットの上でお気に入りのタバコをふかしてる正也。
バニラの匂いだ…。
そして、あたしはその香りに誘われるように、正也に抱きついた。
「正也、一緒に住も…?」
「は?なに言ってんの、お前。」
「あたし、正也が好きだよ!
だから、一緒に住もうよ!!」
とにかく正也にすがりついた。
あたしには居場所がない。
もう、頼れるものは正也しかしなかった。