ナツの夏
「汗、いっぱいかいたでしょう。先にお風呂入っていいからね!」
「ありがとうございます」
私はその言葉に甘えることにして、部屋に着替えを取りに行った。
「あれ…替えのTシャツもう無かったっけ」
旅行バッグの中には、下着とジーンズしか無かった。この暑さで、着替える回数が増え足りなくなってしまったようだ。
昨日のことがあったから、少し躊躇ったが、私は階下の先生を呼んだ。
「先生ー!いますかー?」
先生は店番をしている。着替えを借りようと思ったのだ。